人気ブログランキング | 話題のタグを見る

年の瀬に


年の瀬に_a0016161_2172175.jpg
60年前の今日、私は立ち上がる気力も無く、零下10℃の部屋での中で生きていた。
おそらく、このままの時間が後一月、いや半月も続いたら彼の地で母、妹と同じ大地に眠っていたことだろう。
昨夜、TVで「火垂るの墓」を見た。
日本の中でも子供達が必死に生き、死んで行ったこと事を知る。
自分の子供を生かす為に必死に心を鬼にして従姉の子供に食事を与えない母を見た。
厳寒の満州で飢えた子供に一食の糧を与えて欲しくて従弟の家に私達子供に手紙を持たせて行かせた父、然しそこでは一食を得るために与えられたのは吹雪の中で商品を売る事だった。
人通りが絶えてやっと一食に有り付いた、その後、その惨めさを忘れずに生きて来た。
恨みの心を支えに親を亡くした子供達は成長して来た。
60年を生きた今、食う為には働けと言う教訓を教えたつもりだと思いながらもやはり許せぬ気持ちがある。
子供達には無償の愛を注ぎたい。
あの日から60年後の今日、改めて心に誓う。
年の瀬に_a0016161_2163085.jpg

名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by tabibitohide | 2006-12-31 20:28 | Trackback | Comments(0)

秋の訪れ(萩)


by tabibitohide