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国栄えて山河消ゆ

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冬の気配が迫って来ました。昭和22年1月の末、氷が張った大連の港を出て最初に見えたのが挑戦半島でした、

赤土剥き出しの山肌を眺めて4日目の朝、長崎の島々を緑が覆う様を眺めて「国破れて山河あり」と実感しました。

帰り着いた父の故郷は私達家族5人が加わり一挙に祖母と叔母2人から7人の大家族に急変しました。
近所の家々も復員、捕虜収容所から帰還して来た父兄で増えた家族で賑わい貧しいながら久々に明るさを取り戻していました。

何よりも山には緑が有りました、燃料になる雑木も勿論、無料で手に入ります。

秋には松茸、しめじ、椎の実、山栗・・・春にも少ないとはいえ松茸も採れました。

仕事が少なく男達は出稼ぎで日頃は女子供ばかりの村です。それでもお盆と正月は出稼ぎから帰郷、村は束の間の賑わいを見せます。

あれから60数年の時が流れました。

戦後復興の掛け声が国中に流れ生産拠点の在る都会へと若者は移動しました、そうですもう出稼ぎでは無く定住の地と定めて。

村は食料の生産地、働き手の生産地と化し、女子供の土地が何時しか老人の土地と変わりました。

山も河も荒廃し、食料生産の糧である農地も荒廃しています。

経済大国が残したものは幸せでしょうか、物も人も消費し尽くした繁栄は何を残すのでしょう。


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Commented by tomiete3 at 2017-11-07 07:15
同感です。・・ 

里に帰ったら・・放置された田畑・・家屋敷
 まして、山は荒れ放題・・少子化影響でしょう。・・

 国栄えて 山荒れる・・植林した山・・
一銭の値打ちもない・・・何だったのだろう・・あの苦労は・・
Commented by tabibitohide at 2017-11-07 08:05
> tomiete3さん
故郷に帰る毎に荒廃が進む様子が見えます。
経済の地域格差が豊かさを求めて若者の移動を薦めた終着駅でしょうね。
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by tabibitohide | 2017-11-06 22:15 | Trackback | Comments(2)