人気ブログランキング |

劉暁波氏死去の報に思う

a0016161_08424410.jpg
新京(現長春)の街並

劉暁波氏(61才)が713日、肝臓がんのため中国遼寧省瀋陽の病院で亡くなった。

劉暁波と聞いて日本人の中でどれ程の人がすぐに思い浮かべるであろう。

1955年、中国吉林省長春市で生まれ、1969年両親と共に内モンゴル農村へ下放、再び長春市へ帰郷後、文学の道へ進み中国現代文学・中国哲学・中国現代政治の碩学としての道を進む。

1989年、研究者として滞在中の米国から帰国して天安門事件に参加した。その後も民主化運動に参加「反革命罪」で投獄される。

その後も様々な弾圧を受けながらも文筆活動・民主化運動を続けるも2009年「国家政権転覆扇動罪」により懲役11年の判決を受け入獄中であった。

彼の民主化運動に懸ける信念は何処で培われたのであろうかと考える。

私見ながら長春市と言う彼の揺籃の地で育まれたのでは無かろうか。

長春市、私が子供の頃には「新京」と呼ばれた幻の国、満州国の首都であった。

清朝の廃帝、溥儀を元首として造られた「満州国」は現在の国際社会では日本の傀儡国家であると評されるが建国当時の理念は五族協和の理念が存在したことは間違いない。

新京(長春)哈爾濱・奉天(瀋陽)・大連の街は終戦間近まで割合に自由な雰囲気を醸し出す街であった。

彼の生誕は満州国滅亡後、10年後であるが両親はその時代に青年期を過ごしたであろう。

その後変貌した国に失望しながらも理念を追い求めその子息である劉暁波氏も影響を受けたと勝手に想像する。

長い人生の経験を持つ人が多数存在する社会ほどより良き社会の創造する力学が存在する。

より良き社会とは何か?それは人類の長き歴史に学ぶ以外にはあり得ない。



トラックバックURL : https://tabibitohi.exblog.jp/tb/237229196
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by tabibitohide | 2017-07-19 08:56 | Trackback | Comments(0)