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梅雨の日の憂鬱

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私が生まれ育った旅順にも戦後、暮らした大連も梅雨は無かった。

昭和21年6月、8ヶ月生きた人生を終えた妹が死んだ日は数日前から雨が降り続いていた。
家に引き込まれた電線を伝い雨水が流れ下に落ちて行く、命の火が消え去る時を刻むように・・・・
医者も居ない時代・・父が残り少ないカンフルを打つと息を吹き返す 「これ以上は心臓が耐え切らない・・もう諦めよう」 母が死んで一月、「養女にはやらないで私がつれに来る・・」と最後の言葉のとおりに母の元に旅立った。
もう、66年の歳月が流れた、出生届けることも無く戸籍にも記載されず父母の墓碑に一緒に眠る。
そのすぐ上の妹も 「お父さんとお母さんの顔も覚えていない向こうに行っても会っても判らない・・」と笑いながら死んで既に10年が過ぎた。

梅雨の日、家に篭ると楽しい事は思い浮かばない。
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by tabibitohide | 2012-06-25 18:09 | Trackback | Comments(0)